サッと内容チェック
んーそうですね。日本語の場合は、【ベタつく・ベタベタする】のひとつの言葉でいろんなシーンで使えますね。
英語の場合は、どのシーンでも使える単語がないので、いろんな形容詞を使い分ける必要がありますね…。。
大丈夫です。ベタベタの原因や様子がわかれば、簡単に使い分けられますよ。
油でベタベタ?汗でベタベタ、粘着性があるかどうか、などを見極めて使い分けるだけです。
【ベタベタする・ベタつく】を英語にするには、使い分けが必要!
仕事上、化粧品関連の文章を翻訳したり、通訳することが多いのですが、その際【ベタつき・ベタベタする】という言葉を訳す機会が結構あります。
これを1語で表す英単語はなそうだね!
汗でベタベタするときは、sweaty
汗をかいて、身体がベタベタするときに使えるのが、”sweaty”です。
◆覚え方
名詞)スウェット(Sweat)=汗の形容詞の形で覚える
➡ スウェティ(sweaty)=汗まみれの、汗をかいている
- 全身汗でベタベタするよ。
- I’m sweaty all over.
※all over : いたるところ
汗で“ベタベタする”をもっと表現したいときは、sticky
汗まみれ(Sweaty)だけだと、このべたつき感は表現しきれない!!という場合には、粘着性があってベタベタするを意味する”sticky(スティッキー)”が使えます。
- 汗と皮脂でベタベタの肌
- Sticky skin
- 汗で全身ベタベタするよ。
- I’m sticky with sweat.
- 汗をかいたせいで、全身ベタベタするよ。
- I’m sticky from sweating.
油でベタベタするときは、oilyとgreasy
脂を意味するオイル(oil)やグリース(grease)の形容詞の次の二つを使う。
- oily オイリー
- greasy グリースィ―
②はきつい言葉なので、使うときは要注意!
油といえば、オイルやグリース(グリス)も日本語として定着していますね。グリースは、潤滑油として機械などによく使われています。
オイルもグリースも英語から由来する言葉です。
油でベタつくときには、オイルやグリースの単語の形容詞の形のものを使えば簡単です。
- 髪がベタつくよ(油っぽい)
- My hair is oily/greasy now.
- この食べ物、すごくベタベタするね。(油っぽい)
- This food is really oily/greasy.
Oilyもgreasy、どちらも同じようなシーンで使えますが、oilyのほうが“やわらかい”表現です。
Greasyは、お料理に使うなら、『油ギトギトでとても食べられないような』イメージです。髪やカラダが油っぽくってベタベタしている場合も、greasyを使うと、『ギトギトベタベタで1週間くらいお風呂に入っていないような』イメージです。
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粘着性があってベタベタするときは、stickyを使う
日本語の”ベタつく”に近い単語:sticky(スティッキー)
sticky with Aやsticky from ~ingの形で原因と一緒に使うとよりわかりやすくなる。
ベタベタとくっついてくるときに、使えるのがstickyです。
Stickyは、日本語の“ベタつく”に一番近い意味で使える単語なので、いろんなシーンで使えます。
- 今日は、ベタつく日だ。(蒸し暑い)
- It’s sticky today.
- 机がベタベタしている。
- The desk is sticky.
- Sticky with A:Aでベタツク
- Sticky from ~ing:~することでベタツク
①と②のように原因(A)を一緒につかうことで、さまざまなシーンで使うことができますよ。
- 髪が汗と皮脂ですごくベタつくよ
- My hair always get sticky with sweat and skin oil.
- この食べ物は、油でベトベトする。
- This food is sticky with oil.
Stickyは、お餅や納豆のように“ねばねば”するものにも使えます。
- 納豆はねばねばしています。
- Natto is sticky.
- He is so sticky about me talking with that guy.
- 彼は、わたしがあの男と話すとしつこく文句を言ってくるの。
- She has a sticky problem.
- 彼女は、ややこしい問題を抱えている。
He is so sticky about me talking with that guy.
◆下線の解説
動名詞の意味上の主語は、目的格/所有格で表す。
Talking with that guy:あの男と話すこと
誰が?話すことなのかを表したいとき、ingの前に目的格(me等)や所有格(my等)を置いて、意味上の主語にすることができます。
- Her going to Canada is the only way to see him.
- 彼女がカナダへ行くことが、彼に会う唯一の方法だ。
食べものが脂っぽくてベタベタするときは、fatty
食べ物の脂っこいベタベタにはfatty(ファッティー)を使おう!
fattyは脂肪分が多い食事に対して使う言葉です。
Oilyやgreasyは油っこい食事だけでなく、“髪や肌がベタベタする”の意味でも使えましたが、ベタつくの意味では“fatty”は主に食べものに対してのみ使えます。
- このおかずはすごく油っこいね。
- This dish is so fatty.
お肉などが良い意味で脂肪分がたっぷりあると言いたいときは、日本語と同じようにジューシー(juicy)が使えますよ!
プラスイメージの単語か、マイナスイメージの単語かをざっくり覚えておくと、言葉選びで失敗しがたくなります。
人にベタベタするを英語で?
【人にベタベタする】には、恋人同士・こどもなど相手によって、使う表現が違います。
- 一般的に使えるベタベタ甘える表現。
- Cling to (クイン(グ) トゥ)
- 恋人同士がベタベタする表現
- flirt (フラート)
一般的によく使うcling toとclingy
cling toは本来は【しがみつく・くっついて離れない】という意味で使われる表現です。
- 彼は岩にしがみついた。
- He clung to a rock.
- 濡れたTシャツが、くっついてくる。
- The wet T-shirt clings to me.
このしがみつく・くっついて離れないというイメージから、ベタベタとくっつくという意味でもつかわれています。
- 私の息子は、いつも私にベタベタと甘えてきます。(くっついて離れません。)
- My son always cling to me.
こども以外にも、しつこい問題や、しつこい恋人などに対しても使うことができます。文脈によって、プラスの意味でもマイナスの意味にもなる単語ですね。
clingyはclingを形容詞にしたものです。
- He is clingy to me.
- 彼は私に甘えてきます。
のように使うことができますよ。
恋人同士につかうflirt
イチャイチャするようにベタベタとしているときに使えるのが、flirt(フラート)です。
- They were flirting each other at the party last night.
- 昨夜のパーティーで、彼らはベタベタしていた。
まとめ
いかがでしたか?
いろんなシーンで使う“ベタつく・ベタベタする”は次の7つの単語で使い分けすることができました。
- Sweaty 汗でベタベタする
- Oily 油でベタベタする
- Greasy 油でベタベタ(ギトギト)する(きつい言葉)
- Sticky ベタベタとくっつくような感じ
- Fatty 脂でベタベタする
- cling to 人とベタベタする
- flirt カップルがベタベタする
上の7つの使い分けできるようにしておくと便利ですね!!