日本人が陥りやすい”Could”のまちがった使い方
私も”Could”の使い方にはかなりつまずいた経験があります。これは日本語の”できる”が動詞(”〜れる”は助動詞)で、英語の”can”は助動詞であるという違いから来るものです。
今日は、このややこしやポイントをすっきり解消していきますよ♪
ポイントは、”能力がある”という捉え方ですよ。
まずは日本語の違いからチェック!
① 私はピアノを弾くことができる=私はピアノを弾ける
② 私は、テストに合格できた=?
③ 仕事ができた!(完了した)=?
①と②と③の違いは、①は弾けるという能力を表し、②は合格したという事実を表し、③は完了したことを表している点、もう一つは、①は助動詞(れる)に書き換えられるが②③は書き換えられない点です。
つまり同じ”できる”という言葉も、私たち日本人は自然に使い分けをしているということです。そのため、英語の”can”=”①②③のできる”と覚えることはできない!のです。
英語の”can”は助動詞なので、①のように”能力”や”可能性(〜しうる)”という意味で使います。
I could pass the examの意味は?
冒頭であった”I could pass the exam”は過去の時点を指す言葉ないので、現在としても捉えることができます。
I could pass the exam. (試験に合格できるかもしれない)
文脈において、過去の時点を指しているとわかる時は、その過去の時点において、試験にパスできる能力があった=合格してるかどうかは置いておいて、合格しようと思えばできた、できる能力があったということを伝えているだけで、落ちたんだろうと聞き手に推測させますね。
試験に合格できた
という日本語を英語にする場合は、単純に
I passed the exam. (試験に合格した)
と表現するのが良いと思います。
ここでよく文法書に載っているのが、” was able to pass the exam.”です。
次にこの”be able to”について学びましょう!
”be able to”と”could”の違い
“be able to”は、日本語の①②両方をカバーしてくれる使いやすいフレーズです。ただし③の完了の意味はありません。
”I was able to pass the exam”. といえば、”試験に合格出来た”という意味になります。
ただ、こんな風に回りくどく”合格できた”という必要があるのでしょうか?
英語では過去の事実は、わざわざ”できた”という言葉を使わずシンプルに”合格した”というのみで表現することが多いので、先ほど説明したように
I passed the exam.(試験に合格した)
”できたぁ!!!”を訳すとすれば”I did it. / I made it”となるのはこのためですね。
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最後に口頭英作で理解度チェック☑
問題編
- 僕は若い頃、テニスを上手にすることができたんだ!
- 宿題できた?
- おかげさまで、今日は多くのことを勉強することができた!
- 英語話せる?(外国人に聞く場合)
日本語→英語の順で読み上げています。
では解答です。
解答編
- I could play tennis well when I was young.
- Did you finish your homework?/Have you finished your homework?
- Thanks to you, I learned a lot today.
- Do you speak English?
(文法的にはcanでもいいですが、canを使うと少し失礼に聞こえます。)