サッと内容チェック
現時点では・・・を英語で?
As of 日付の表現を覚えておくと、〜時点ではという表現がいつでも使えますね。
日付以外にも・・・
- As of the last time SV
- SがVした時点では、
- As of old
- 従来通り
- As of late
- 最近では
今日のポイント:as of/as atの違いは?
as of/ as atの違いはほとんどありません。
どちらも〜時点では、〜現在を表現するときに使います。
日本語にするときは、同じように【現時点では】とできますが、”at”は点を指す前置詞なので、時間に幅がある場合はatをつなげると少し不自然に感じますね。
- △ as at today
- ◎ as of today
1. 地域による使用の違い
as ofは主にアメリカ英語で使われる傾向があり、as atはイギリス英語でより一般的です。ただし、これは絶対的な規則ではありません。
- As of January 1st, new tax regulations will come into effect. (アメリカ英語)
- 1月1日時点で、新しい税制が施行されます。
- As at 31 March, the company’s total assets were valued at £10 million. (イギリス英語)
- 3月31日時点で、会社の総資産は1000万ポンドと評価されました。
ビジネス文書や公式文書を作成する際は、対象読者や組織の方針に合わせて使い分けると良いでしょう。一般的な会話では、どちらを使っても大きな問題はありません。
2. 時間の幅による使い分け
先ほど少し触れましたが、as atは特定の時点を指す傾向があり、as ofは期間や継続的な状態を示す場合にも使えます。
- As at midnight, no votes had been counted.
- 深夜0時の時点で、まだ票の集計は行われていませんでした。
- As of this month, we have implemented a new work-from-home policy.
- 今月から、新しい在宅勤務方針を導入しました。
明確な一時点を指す場合はas atを使い、ある時点から継続する状況や、期間を含む場合はas ofを使うと、より自然な英語表現になります。ただし、多くの場合で互換的に使用できるので、過度に神経質になる必要はありません。
3. フォーマリティのレベル
一般的に、as ofの方がやや柔軟で幅広い場面で使えるのに対し、as atは特に財務や法律の文書でよく使われ、より形式的な印象があります。
- As of today, I’m resigning from my position.
- 本日をもって、私は職を辞することにしました。
- As at the close of business on 30 June, the company’s liabilities exceeded its assets.
- 6月30日の営業終了時点で、会社の負債が資産を上回りました。
日常会話や一般的なビジネス文書ではas ofを使う方が無難です。財務報告書や法的文書を作成する際は、as atを使うことでより専門的で正確な印象を与えることができます。
「現時点では…」をより効果的に英語で表現しよう
1. At present / At the moment
「現時点では」を表す最もシンプルな表現の一つです。フォーマル、インフォーマルどちらの場面でも使えます。
- At present, we don’t have enough information to make a decision.
- 現時点では、決定を下すのに十分な情報がありません。
- At the moment, I’m not able to give you a definitive answer.
- 現時点では、明確な答えを出すことができません。
両者はほぼ同じ意味で使えますが、At the momentの方がよりカジュアルな印象があります。ビジネスの場面ではAt presentを使う方が無難かもしれません。また、At the momentは「今のところ」という意味合いが強く、近い将来変化する可能性を示唆する場合によく使われます。
2. Currently
「現在」を意味する副詞で、文中のどこにでも置くことができる便利な表現です。
- We are currently reviewing your application.
- 現在、あなたの申請書を審査中です。
- The project is currently on hold due to budget constraints.
- 予算の制約により、プロジェクトは現在保留中です。
Currentlyは文頭、文中、文末のどこにでも置くことができます。文頭に置くと強調の効果があり、文末に置くとやや控えめな印象になります。状況に応じて使い分けると良いでしょう。
3. For the time being
「当分の間」や「しばらくの間」という意味合いを持つ表現で、現在の状況が一時的であることを示唆します。
- For the time being, we will continue with our current strategy.
- 当分の間は、現在の戦略を継続します。
この表現は、現在の状況が将来変わる可能性があることを暗示します。一時的な措置や決定を説明する際に使うと効果的です。
4. As things stand
「現状では」という意味で、現在の状況を強調したい場合に使います。
- As things stand, we won’t be able to meet the deadline.
- 現状では、期限に間に合わせることはできません。
この表現は、現在の状況が好ましくない、または改善が必要だという含みがあることが多いです。状況が変われば結果も変わる可能性があることを示唆する際に使うと効果的です。
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「現時点では…」を使った実践的な英語表現
これまで学んだ表現を使って、実際のビジネスシーンでよく遭遇する状況での英語表現を見ていきましょう。
1. プロジェクトの進捗報告
- As of now, we have completed 70% of the project milestones.
- 現時点で、プロジェクトの目標の70%を達成しました。
- At present, we are facing some challenges with the supply chain, but we are working on solutions.
- 現在、サプライチェーンにいくつかの課題がありますが、解決策を検討中です。
進捗報告では、現在の状況を明確に伝えるとともに、将来の見通しや課題についても触れると良いでしょう。「現時点では…」という表現を使うことで、状況が変化する可能性があることを示唆できます。
2. 財務状況の報告
- As at the end of the fiscal year, our company’s net profit stands at $10 million.
- 会計年度末時点で、当社の純利益は1000万ドルとなっています。
- Currently, our cash reserves are sufficient to cover operational costs for the next six months.
- 現在、当社の現金準備金は今後6ヶ月間の運営コストをカバーするのに十分です。
財務報告では正確さが重要です。as atやas ofを使って具体的な日付を示すことで、情報の信頼性を高めることができます。また、currentlyを使って現在の状況を説明し、将来の見通しについても言及すると良いでしょう。
3. 人事関連の報告
- As of this quarter, we have implemented a new performance review system.
- 今四半期から、新しい業績評価システムを導入しました。
- For the time being, we will continue with the current work-from-home arrangements.
- 当面の間、現在の在宅勤務体制を継続します。
人事関連の報告では、現在の方針や制度について明確に伝えることが重要です。「現時点では…」という表現を使うことで、将来的に変更の可能性があることを示唆しつつ、現在の状況を明確に伝えることができます。