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【TOEIC勉強法】のコツはリスニングパートにあり!初級・中級の英語力を底上げする方法とは?

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TOEICの勉強法がわからない?

生徒
んーTOEICの勉強はじめたいけど、なにから手をつけていいのやら。リスニングは難しいから、やっぱり単語と文法かな!
先生
んーそうですね。私の生徒さんも皆さん、すぐに単語と文法問題からやらなきゃ!と感じる方が多いのですが、私としてはリスニング問題を使って学習をするのが一番かなって思いますよ!
生徒
え?そうなの?でもリスニングって早くてさっぱりわからないんだけど。
先生
そうですね。早いと感じる方も多いと思いますが、文章自体の意味や文法構造はそれほど難しくないと感じるなら、案外短期間の学習で効果があがりやすいんですよ。
リスニングパートのほうが単語の難易度も低いですし、高得点を取る方が最後まで苦しむのはリーディングパートなんですよ。
生徒
そうなんだ。じゃあ、リスニングからやってみようかな。

TOEICスコアに伸び悩んでいる方や何から手を付けてよいか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

今日は、私が生徒さんにおすすめしているTOEICの勉強法をご紹介したいと思います。

まずはここから!TOEICって何?

具体的な学習方法をご紹介するまえにまずは、TOEICについて。ここをご存知の方は読み飛ばしていただければと思います。

TOEICとは、国際コミュニケーションのための英語力測定試験です。英検やTOEFLがアカデミーな内容であるのに対して、TOEICは日常会話やビジネス英語等が中心となって問題にされています。

ビジネス英語と言っても、経済や経営についてや、会議などのシーンはほとんどなく、会社の中での雑務(コピーお願いしますとか、会議室の予約お願いとか。)やちょっとした同僚や上司との会話(今度新しいボスが入るらしいよとか、明日パーティーあるんだけどとか。)

なので、問題レベルは実はそこまで高くありません。高くないといっても、レベル的には英検2級~準1級レベルではあるので、高校の英語レベルが必要になります。

ただ、英検2級や準1級を合格したら、TOEIC満点を必ず取れるかと言うとそうではありません。

その理由は、問題数が多いからです。問題の難易度が中上級程度であっても、問題数が多いため、すべての問題に対処できないため、あせりや考える時間が不足することによる正答率の低下などが起こります。

例えば、小学生1年生でも指を使って時間をかければ、足し算の計算ドリルは満点を取れるレベルのものです。
しかし、30問の足し算のドリルを1分間の時間しか与えられなかったとしたら、どうなるでしょうか。

おなじことがTOEICでも起こっています。私の中でTOEICは【ある程度の英語を処理する速さがネイティブレベル=950点以上】というイメージで、決して難易度の高い英文の読解力などを試験するテストではないと思います。

TOEICのリスニングがハード?

リスニングパートが苦手と感じている初級者の方も大変多いと思いますが、実はTOEICはリーディングパートの方が難易度が高く、リスニングパートはTOEIC820点あたりを越えてくると、ほぼ満点を取れるという方が増えてきます。

そのため、点数アップを図るには持ってこいのパートがリスニングパートなんです。

さらにリスニングパートの学習は、リーディングパートの点数アップにもつながり、また英語力全体の基礎力や英会話力にもつながるので、おすすめです。

どうしてもリスニングの苦手意識から、リーディングパートの文法や、TOEICの単語暗記に力を入れてしまう方が多いのですが、私としては、ぜひこのリスニングパートから攻略していただきたいです。

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TOEICリスニング学習がおすすめな3つの理由

① リスニング学習で英語の処理能力を飛躍的に向上させることができる。
② 日常会話で使える表現の宝庫!会話力アップに。
③ 実は短期間で効果が表れやすい!

以上の3つです。

1、 リスニング学習で英語の処理能力が飛躍的にアップする。

リスニング力で大切なことは2つあります。

1つ目が、話されるスピードで英文を理解できる力。このスピードは自分では決めることができません。相手の話すスピードについていく力です。

このスピードについていくために必要なのが、英語をそのスピードで処理する力と、早いスピードによって単語同士がつながるリンキングの音を理解する力です。

リスニングができる=話される英語のスピードで文章が理解できる=リーディングのスピードが上がることになります。

2、 日常会話で使える表現が豊富。

TOEICのリスニングパートは、日常会話のシーンがほとんど。旅行や日常の様々なシーンで使える単語やフレーズの宝庫なので、実践的な英語力を身に着けることができます。

3、 効果が表れやすい

私の生徒さんの場合、リーディングパートよりもリスニングパートに注力したほうが効果があがりやすい方がほとんどでした。

理由は、①で説明したように結果的にリーディングのスピードもあがること、また②で説明したように日常的な単語やフレーズなので、覚えやすかったり、なじみのあるものが多いためです。

じゃあ、具体的なTOEICリスニングパートの学習方法って?

英語のリスニング力向上に必要なのは、4つです。
1. 基本的な文法力(中学英語)
2. 単語と単語のつながり―リンキング知識と聞き取り力
3. ある程度のレベルの単語力
4. 話されるスピードでの理解力

この4つのポイントを抑えることが肝心です。

1. 基本的な文法力

パート5などの文法問題を解く力があれば十分ですが、とりあえず中学英文法をマスターしていれば、TOEICリスニングパートで高得点を取ることが可能です。

ただし、ポイントは【英文法を知っているレベル→使いこなせるレベル】にする必要があります。

例えば、【to 不定詞】の知識があれば、”I went to the park to play tennis. “の意味は、「私はテニスをするために公園行った」と訳すことができます。

しかし、この訳をするのに時間がかかるようでは“使いこなせる”レベルではありません。
さきほどの英文を音読すると同時に意味がスゥーっと入って来るレベルでなければなりません。

このレベルにする学習方法:瞬間英作文・パターンプラクティス
各文法事項を日本語→英語にする瞬間英作文トレーニングやパターンプラクティスのトレーニングがおすすめです。

リスニングのさらに↑のレベルにあるスピーキング力を鍛えるトレーニングですが、リスニング力アップの高地トレーニングのような役割があります。

このトレーニングでスラスラと各文法事項を日本語から英語にすることができれば、“音読すると同時に意味がスゥーと理解できるレベル”になります。

おすすめのテキストは下記のようなものになります。

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各文法事項の復習になりますし、知識がない文法事項について改めて理解を深めましょう。

知識を深めるのに、おすすめなのが↓の文法書。感覚的に文法を捉えることができるので、一般的な文法書が苦手という方にもおすすめです。

[amazonjs asin=”4890855270″ locale=”JP” title=”一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)”]

このトレーニングを行うだけでも英語力の基礎固めができてしまうほどおすすめです。一見、TOEICリスニングとは離れて関係ないように思いますが、文法の処理能力をアップさせるのにとても効果的です。

2.単語と単語のつながり―リンキング知識と聞き取り力

日本語の場合、言葉と言葉がつながって別の音に聞こえるということはほとんどありませんが、英語をはじめ多くの外国語ではこのリンキングが発生します。

それは、子音のみの音声で単語が終わるからです。と聞いても「??」だと思いますので、詳しくご説明します。

たとえば、おなじみの「like」という単語。

この単語の発音は、【laik】です。スペル上はeという母音で終わっていますが、発音はkという子音で終わります。

子音で終わる単語のうしろに、母音で始まる単語が来るとどうなるかそうぞうがつきますか?

例えば、”I like it.” の場合
kの後ろにiという母音がくると・・・ki 【キ】になります。

するI like itというのは、アイライクイットとは聞こえず、“アイライキッ(t)”と聞こえます。これを、アイライクイットと聞き取ろうとしても、決してそのようには聞こえません。

なぜなら、そのように発音されていないからです。

日本語は、子音と母音がセットになって、あいうえお以外の音ができています。はじめからセットになってひとつの音として私たちは認識しているため、このリンキングの意識が生まれません。

このリンキングに慣れることこそが、英語の聞き取り上手になる秘訣です。

このレベルになるための学習方法

子音と母音のつながりを見つけたら、マーキングをしてみましょう!

When you lived in Tokyo, I was in Osaka.

When you → ウェニュー
Lived in →リヴディン
Was in →ワズィン

カタカナで表記するのに限界がありますが、このように子音と母音のつながり意識し、マークしながら、音声を再認識させるトレーニングを行うと、グゥーンとリスニング力がアップするはずです。

マークした箇所に注意してリスニングをすると、聞こえ方が大きく変わってきますよ。

また、マークした箇所に注意して、リンキングをさせた音声をまねて発音することがとても大切です。

リスニング力を向上させる音読方法、発音やイントネーション、リズム、リンキング、すべてを再現しようとしてこそ効果が上がります。

自分流の読み方で音読することもまったく効果がないとは言いませんが、CDの音声をまねて発音したほうがとても効果的です。

マーキングをして、リンキングを意識することで、音声をまねやすくもなるので、とてもおすすめです。

もちろん、リンキング以外にも音と音がつながることで音声自体も変わってしまうこともあります。

例えば、what are you going to do? ならワダユガナドゥー?のように聞こえます。

TOEICではここまでの音声変化がでてきませんが、ネイティブの英語や海外ドラマを聞き取れるようになるためには、このような音声変化【リエゾン】のルールや音声変化に慣れる必要もあります。

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3.ある程度のレベルの単語力

なんともざっくりしていますが、、、これもTOEICのリスニング学習を行うことで自然とみにつけることができます。5000語レベルくらいの単語力はつくのではないでしょうか。

リスニングの学習中に出てくる新出の単語を何度も音読したり、リスニングしたりすることで自然と覚えてしまうというのが理想です。

単語本を使った単語力の強化は、リスニングで使えるレベルにするにはかなり時間を要します。

例えば、単語本で暗記した場合、【import】という単語を覚えて、「えーっと、なんだっけ、この意味。あ、そうそう“輸入する”だ」というレベルでも、単語を覚えたということになります。

このレベルだと、リーディングでは使えますが、リスニングでは瞬時に意味が分かる必要があるため、役に立ちません。

リスニング学習を通して、音声を聞いたときに瞬時に意味が分かってこそ、使える英単語になります。

リスニング学習を通しての単語学習は、はじめは難しいですが、慣れれば英語力の底上げにもつながるのでおすすめです。

このレベルになるためのおすすめ学習法:Listen&Repeat&Imageトレーニング

英文を短いフレーズに切りながら、リッスン&リピートを繰り返します。流す音声は、意味のかたまりごとに切るようにしましょう。

はじめは5語くらいずつでも難しく感じるかもしれませんが、瞬間英作文などで会話の文法力がついてくると、リピートできる英単語数もどんどん増えてきます。

英語のリズム力やリンキングもリピート単語数を増やすのに役立つので、いままでの学習との相乗効果が表れますよ。

リピートまでしたら、今度はリピートした文章の意味を考えるのではなく、そのシーンをイメージします。

例えば、”I went to”とリピートしたら、自分がどこかに行ったシーンを想像する感じです。

こうすることで、まとまりごとに意味を捉えられるようになり、リピートできる単語数が増えるにつれて、一文まるごとの意味をイメージとして捉えられるようになります。

ちなみにこのトレーニングがどうして単語力アップにつながるかというと、自分の声で文章をリピートすることで、ただ聞きながすよりも、文章を意識することができ、文章の意味を自然と捉えようとするからです。

また、リピートした文章をイメージ化するには、瞬時に理解する単語力が必要になるためです。

4.話されるスピードで英文を理解する力

リスニング力で問われるのは、ひとつひとつの音声を聞き取る力だけでなく、その速さで英文を理解する力です。

ネイティブの会話は、およそ150wpm~200wpmで話されているそうです。

150wpmとは、1分間で150単語使われるということ。

つまり、このスピードで文章を読んだときに理解できなければ、リスニングしても到底内容は理解できないことになります。

リーディング速度を計ってみましょう!WPMを無料で測れるサイトは検索するとすぐに出てくると思います。一度ご自分のリーディングスピードを計ってみると良いですね。

このスピードが150wpm以下の場合、上でご紹介した②の(ひとつひとつの音声を認識する力)を伸ばすだけでは十分ではないということになります。

理解のスピードを上げる勉強方法は?

自分のレベルにあったリーディング教材を読んで読んでよみまくりましょう!!できれば音声がある教材を使って、音声を流しながらそのスピードで英文を追って意味が取れるようにしましょう。

まとめ

リスニング力を高めるためには、単語力・文法力・音声認識力・理解のスピードのすべてが必要です。

日本の英語教育において英語が得意だった方は、音声認識力(リンキングの学習)と速読の学習を進めることで大きく効果が出やすいため、TOEICのリスニングパートの学習はとてもおすすめです。

英語が苦手がった方も、今回ご紹介したようなリスニング学習を通して、基礎から英語の土台作りを行うことで高得点取得への道が近づけばと思います。

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