サッと内容チェック
例えば、富士山が日本で一番高い山というのは常識ですが、これは”sense”(感覚や判断力)として持っているものではなく、知識ですね。
common senseは判断力を指す言葉
日本語の常識には2種類ある。
- 知識としての常識
ex) 日本で一番高い山は富士山 - 礼儀としての常識
社会人としての一般的なマナーや社会の中での振る舞い
ex)親切にしてもらったら、【ありがとう】と感謝する
“Common sense”は基本的に②の意味になる
“common sense”の捉え方・・・実はややこしいです。私も以前勘違いをしていて、人を傷つけてしまったことも・・・。
日本語と英語の微妙な意味の差って本当に困りますね。直訳するとおかしくなるんのは、この所為です。
辞書では、当たり前のように”common sense=常識”と紹介されているので、まちがって覚えてしまうのもうなずけます。
常識を英語で?:常識は”知識”=みんなが知っていること?
知識としての常識=当然皆が知っていること
つまり…Everyone knows!
常識を辞書で調べると“common sense”と出てきます。
確かにこれは“普遍的な感覚=常識”という意味ですが、少し硬い感じがしますし、日本語の“常識”とは場面によっては、使い方が少し異なることもあります。
もう少しカジュアルに表現したいときによく使われるのがこちらの表現です。
- Everyone knows = みんな知っている=常識(知識としての常識)
- be commonly known =広く知られている
- common knowledge=広く持たれている知識
本の一例にしかすぎませんが、①~③のようなフレーズで”知識としての常識”を伝えることができますよ!
”everyone knows(皆が知っている)” を使って…
- これは常識だよ!(みんな知っているよ)
- Everyone knows this.
“be commonly known. (広く知られている)”を使って
- It is commonly known that Lake Biwa is the biggest lake in Japan.
- 琵琶湖が日本で一番大きい湖であることは常識だ!
”common knowledge”を使って
- Tokyo is the biggest city in Japan. It’s common knowledge among Japanese.
- 東京が日本で一番大きな都市だよ。それは日本人の間では常識だから。
“common sense”をつかって、”it is common sense that S V”としたいところですが、英語だと不自然になります。
日本語の常識は“識=知識”として使うことが多いのでその場合は、”know=知っている”という単語と相性が良いんですね。
Common senseの意味とは?礼儀としての常識
- common sense
- 意味は?
この社会の中で生きていく上で身についた共通する感覚や判断力を意味します。
自然と身に着けてきたもの=センス・感覚なので、知識とは違います。そのため、common senseは下記のような場合に使います。
- It is common sense to help your family when they are in troubles.
- 家族が困っているとき、助けてあげるのは常識だ。
これは、知識というよりも、当たり前のこと、当然このように判断することなので“common sense”になります。
日本語の“常識”は、知識の場合と(当たり前の)判断力の場合、両方で使うので、使い分けが必要になります。
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常識がない・非常識を英語で?
こちらも辞書で調べると、lack of common senseなどがでてきますね。
日本語では、ひとに対して、“あなたは非常識です”なんて言いますが、common senseを使って、英語にすると“普通の判断力がない”というとても強い言葉になります。
- You have no common sense. / You lack common sense.
- 当然備わっている判断力がないね。欠けているね。=常識がないね、非常識だね。
こんなこと言われたら、相当凹みそうですね。
もちろん、自分で”I have no common sense.”という分にはいいのですが、これもなんか人間失格ですと言っているかのようです・・・。
もう少しカジュアルで簡単な表現で”常識がない”を英語に!
- What are you thinking?
- 何考えているの?
- You are so crazy! You are so stupid!
- あなたおかしいよ!
- ~するなんて非常識です。
- It’s crazy/stupid to do ~
非常識については、”知識がない=非常識”とはならないので、上のようなカジュアルな表現を覚えておけば十分ですね。
【常識的には・常識的に考えて】を英語で?
この場合の常識とは、知識というよりは、の社会の中で生きていく上で身についた共通する感覚や判断力の話。
つまり、senseが使えるパターンになります。
- Common sense tells me that he is right.
- 共通の感覚が、彼が正しいと言っている。=常識的に考えると、彼が正しい
- If you use common sense, it is obvious that he is right.
- 共通の感覚を使えば、彼が正しいことはあきらかだ。=常識的に考えると彼が正しい
ただし、common senseというのは、ごくごく当たり前の社会人なら当然身についている感覚を指すことばなので、日本語の”常識”と100%一致せず、しっくりこないこともあります。(強い批判になってしまうこともあるということです。)
そのため、↑のようにcommon senseは使わないほうが無難。
代わりに使えるカジュアルな表現↓↓を覚えておきましょう!
常識的には=普通のこと、一般的なこと
- Normally =普通は=常識的には
- Generally =一般的には=常識的には
常識的に考えて=(みんなに)共通する考え方に従う
- following a common way of thinking,
- (みんなに)共通する考え方に従う
- 常識的に考えると、彼は絶対正しいと思う。
- Following a common way of thinking, he is absolutely right.
- 常識的には、そういう状況では感謝をすべきだと思う。
- Generally, you should show your gratitude in such a situation.
まちがってもあまり気にしないことも大事・・・
英語と日本語って、言葉の成り立ちが違うし、文化圏が違うので、こういう微妙な意味合いが違うことって本当に多いですね。
いまですら、『へぇーこんな違いがあったんだ!』という発見がよくあります。(笑)
間違うたびに、覚えていくしかありません。
文化も言葉も違うので、間違って、当たり前(It’s common to make mistakes!)と思って英会話をするのが大切です。
間違った数だけ、成長できますからね。
私も、間違いだらけの英語を話して話して、ようやく少しましな英語になってきたって感じです。
いいんです。通じれば・・・。
だけど、ブロークンで良しとせず、その間違いを正していきたいという意識は常に大切にしています。