2020年度から始まる【大学共通入学テスト】の大学入試英語成績提供システムで現行(従来型)の英検が審査を通らなかった(参加要件を満たさなかった)というニュースに衝撃が走りました・・・。
でも心配はいらないよ!英検も従来型が通らなかっただけで、【新型英検】 はちゃんとパスしてるからね!
ところで大学入試英語成績提供システムってそもそも何なの?
大学入試英語成績提供システムとは?
英語の4技能を試験するために、大学入試センター試験(英語)に代わる新たなテストとして、「大学入試英語成績提供システム」という制度が設けられることになりました。
平成 32 年度(平成 33 年度入学者選抜)の「大学入学共通テスト」から、成績提供システムが利用されます。
すでに英検やTOEIC、ケンブリッジ英検、TOEFL、IELTS等の一定の評価が定着している資格・検定試験を活用し、その試験成績が大学入学共通テスト(英語)の試験成績として提供されることになります。
新型英検と従来型英検の違いは?
英検1級保持者としてはとても気になるニュースでした。
試験内容が大きく変わるのか?従来型英検は無意味になるのか?などいろいろと気になったので調べてまとめてみました。
結論から言うと心配する必要はなさそうです。
試験の方法が3種類増えて(新型英検)、高校3年生を対象としたものが2種類、全年齢対象としたものが2種類となり、英検の試験方法が全4種類になった…だけです。
以下に4種類をまとめています。
試験方法は①~④の4種類。試験内容は従来型と同じ構成になります。
①英検CBT(仮称)2018年8月スタート
2~3級を対象でパソコンを使用してのテスト。年齢制限なし。同日に録音による試験(従来の2次試験)を実施。
②1日完結型(仮称)2019年度スタート
準1級~3級を対象で筆記試験と、同日に録音による試験を実施。★対象は高校3年生のみ
③公開会場実施 2019年度スタート
1級~3級を対象で筆記試験と、別日に対面による試験を実施。従来型の試験を1日で実施する。★対象は高校3年生のみ
④従来通りの英検
1次試験+2次試験(年齢制限なし)
上記のうち、大学入学共通テストに利用できるのは①~③のみになります。(①の場合も、共通テストに利用するには高校3年時に合格したものが対象。)
次に検定試験料についてみていきます。
新型英検の試験料は大幅アップ?
各級にもよりますが、高校3年生レベルの2級の場合、約2000円ほどあがるようです。
各級 | 従来型 | 公開会場 |
1級 | 8400円 | 16500円 |
準1級 | 6900円 | 9800円 |
2級 | 5800円 | 7500円 |
準2級 | 5200円 | 6900円 |
各級 | PBT | CBT |
1級 | なし | なし |
準1級 | 9800円 | なし |
2級 | 7500円 | 7500円 |
準2級 | 6900円 | 6900円 |
新型英検の対策は、従来型英検を受けること?
今回の新型英検と従来型英検の違いは、試験方法。
CBTとPBTによる試験の場合、従来の対面式の2次試験がパソコン上の録音で行われます。そのため、今までとは試験の雰囲気が変わります。これには試験慣れが必要です。
従来型の英検に慣れている世代、現中学3年生や高校1年生については、あえてCBTやPBT方式の試験に今からなれる必要はなく、従来型の試験を今まで通り受験しながら、公開型の1日実施の試験を高校3年時に受験すれば良いかと思います。
それこそ、本当のスピーキング能力を試せる試験だと思います。
面接ならではの、独特な雰囲気になれれば、就活のときの自信にもつながりそうですし。
それに、高校3年生までに英検1級の実力が備わることもあるし、その場合は、公開型しか対応していないんだから、英語力が高ければ、高いほど、従来型の試験で高校3年生までに試験構成や面接スタイルに慣れておく方がいいよね。
ということで、従来型を合格した独学勉強法が新型英検の対策としても利用できると思います。ぜひ下記の2記事も合わせて読んでみてくださいね。
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結局、従来型英検はどうなるの?
今回の新型英検テストは大学入学共通テストに利用できる①~③が追加されただけで、従来通りの英検も実施されます。
②と③は高校3年生のみを対象としているようですので、学生向けの変更といった感じでしょうか。社会人の方は従来通りの英検の受験で良いと思います。
学生の場合、高校2年生までは従来型のテストで各級にパスしても、大学入学共通テストでは利用できなくなります。ただし、私立大学の入試やAO入試など、従来のセンター試験と関係のない入学試験については従来通り利用できることになります。